CCDOPS(SBIG社製CCDカメラ標準制御ソフト)機能・クローズアップ
「撮像(通常撮影)」 → CCDOPS・Ver5.47Jソフト機能一覧取り説12ページに掲載



撮像(Grab)コマンドとは、、、
SBIG社が誇る「オールインワン・カメラ制御ソフトウエア」のCCDOPS。その根幹の必須機能でもある通常の撮影コマンド。でもそんなコマンドでも、SBIG社製なら細かな配慮が盛り込まれており「ユーザーインターフェースな(=親切で使いやすい)」操作性を実現。そのご利用の頂き方をこれよりご紹介致します。


対応機種: 

SBIG社製の一部を除く全てのCCDカメラ機種。(非対応:ST-4/ST-V/SG-4など。)
 ※2012年2月現在、ST-8300/ST-X/ST-iシリーズは英語版での対応となります。
 (コマンドの配置/系列は英語版でも下記と同様です。)

必要パーツ: 

上記各種「CCDカメラ」一式・CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)

準備が必要なもの: 

各種CCDカメラのセットアップ(パソコンへの通信確立、温度設定など撮影準備のすべて)・望遠鏡のセットアップ(全般)などなど、本番撮影の準備全般。



それでは実際の撮影方法について触れてゆきましょう!


↓ 通信確立後、以下のコマンドを実行します ↓



↓ 次に以下のパラメータを設定します ↓



露出時間: 
撮影時間を単位「秒」で指定します。
ダークフレーム: 
ダークフレームを指定。例はライト+ダークの自動減算撮影を実行します。
 
「未処理」:ライトフレームのみを撮影します。(後にこちらの処理が必要。)
 
「ダーク転送のみ」:ダークフレームのみを撮影します。
画像サイズ: 
撮影を行なう「CCD素子のエリア」を指定。フルサイズ=100%の面積を使用。
「%」: 
CCD素子上の「任意の場所」の画素/範囲のみを指定して撮影を行ないます。
(詳細は
CCDOPSソフト機能一覧取り説13ページに掲載致しております。)
遅延時間: 
撮影が開始されるまでの「セルフタイマー時間」の指定。単位は「秒」です。
撮影方法: 
「ノーマル撮影」:通常の撮影を行ないます。
  「自動撮影」:こちらの撮影を実行します。

 「カラー撮影」:こちらの撮影を実行します。

↓ 「OK」をクリックすると ↓



解説

まずは、ダークフレームから撮影を開始します。




解説

続いてライトフレームの撮影が開始されます。(望遠鏡のそばから離れましょう。)




解説

暫くすると、2枚の画像(ダークフレームとライトフレーム)の撮影が完了し、画面上に「1枚の画像」が表示されます。
なお、
この画像は「ライトフレーム」から「ダークフレーム」を自動的に減算したものとなります。

 なお、
「ワンショット・カラー(フルカラー)」タイプのカメラをお使いの場合にはこちらのようにその場で簡単にカラー化表示を行なう事が可能です。


もしも
このような画像が現れたら、、、


これは一般的に、鏡筒光学系より起源する「周辺減光」と呼ばれる現象で、特に「眼視用鏡筒」や「F値の明るい光学系鏡筒」や適切な接続アダプターを使用していない場合など、様々な要因で起こり得る「一般現象」です。特に都心部等の光害地でその影響は著しく現れます。

ただし、これらは取得された画像の劣化を招いているものではなく、
簡単な画像調整作業で修正が可能です。

詳しくは
こちらをご参照下さい。

← 写真は都心部で撮影の眼使用望遠鏡での画像です。



↓ ↓ ↓ 本編の続きはこちらより ↓ ↓ ↓

↓ クローズボタン(X)」をクリックすると ↓



解説

それでは、取得した画像の保存をしましょう。「はい(Y)」をクリックします。




解説

上記では、予め「デスクトップ」上に「20100416」というフォルダを新規で作成、そのフォルダの中に「M42-60_-5r23」という名前で保存します。なお、このファイル名のつけ方は「M42(対象の名前)」「60(露出時間)」「-5r23(-5.23℃)」「.」は拡張子に判別されるので、一般的には「r」を代用)となっております。日付けはフォルダ名で使用しています。「保存(S)」をクリックします。


↓ 撮影(保存)が完了しました! ↓


(ダークフレーム自動減算)撮影での作例(M42:1分


撮影データ(M16)
 撮影システム  鏡筒TMB シグニチュアー92mm(F5.5)架台:タカハシ製「EM-200Temma2Jr」
 使用CCDカメラモデル  SBIG製「ST-402ME・NABG+Optec製「0.7倍レデューサー」
 露出時間  1分(ノータッチガイディング:恒星時駆動のみ)
 使用フィルター  バーダー社製「Hα7nm」フィルター
 仕上げ処理  画像レタッチソフトウエアにて「レベル調整」のみ実施

以上にて「通常撮影」の解説は終了です。SBIG社製品ならこんなに簡単に撮影が完了します。初めての方でも安心してお使い頂けます!



コマンドアクセス:
「CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)」「カメラ」「撮像」
コマンドの詳細:
「CCDOPS Ver5.47J」機能一覧取扱い説明書の「12ページ」に掲載がございます。





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