CCDOPS
(SBIG社製CCDカメラ標準制御ソフト)機能・
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「AOセルフガイド
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Ver5.47J
ソフト機能一覧取り説68ページに掲載
「AO」
セルフガイド(
AO
Self Guide)とは、、、
セルフガイド
とは
←こちら
をご参照頂くと致しまして、その「セルフガイド」を
「AO(アダプティヴ・オプティクス)装置」で
「モーター修正」を行なわず、集光束を一点に結増させる事により達成する
という、こちらも「SBIG社製特製」の画期的な特殊撮影法の一つ。
もちろんガイド鏡筒等が一切不要で、モーター修正ガイドを行なわないために視野内の
「結増ブレ」がなく、究極ともいえる解像度が実現
します。
更に同一視野内での撮影/ガイディングが可能となる為に「タワミ」や「アソビ」のない常に安定した撮影結果が期待出来るのも見逃せません。
対応機種:
ST-7/8/9/10/2000/4000の各
「ダブルCCD素子」
搭載機種、ST-Lシリーズ(全般)。
ST-Xシリーズは今後の対応予定。
その他の機種は対応不可。
必要パーツ:
上記各種「CCDカメラ」一式・
CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)
・
AO-8
もしくは
AO-L
準備が必要なもの:
各種CCDカメラのセットアップ
(パソコンへの通信確立、
温度設定
など撮影準備のすべて)・AOキャリブレーション(詳細は取り説参照)・望遠鏡のセットアップ(全般)などなど、本番撮影の準備全般。
それでは実際の撮影方法について触れてゆきましょう!
↓
通信確立後、以下のコマンドを実行します
↓
↓
次に以下のパラメータを設定します
↓
露出時間:
メインCCD素子で撮影する「露出時間」。単位は「秒」です。
トラッキング時間:
ガイド星の検出に使用。単位は「秒」です。
トラッキングCCD:
一般的には「内蔵ガイド用CCD」を選択。
トラッキングボックス:
ガイド状況を確認する撮像エリアの大小。一般的には「最大エリア」を設定。
撮影開始ディレイ:
「ディレイ」とは時間的間隔の猶予の意。AO装置の稼動具合を設定します。
「行わない」:常にAO装置が稼動。「行なう」:一定間隔でAO装置を稼動。
↓
「OK」をクリックすると
↓
解説
一般的には「サブCCD素子(ガイド用)」での「ダークフレーム」を撮影します。続いて「ライトフレーム」を撮影、「自動的に減算処理」が行なわれた画像が下記のように表示されます。
解説
次にその画像内に写る適当な恒星を「ガイド星」としてマウスで指定選択します。指定が終わりましたら「再開」ボタンをクリックします。
解説
そして上記のようにガイド星を写すダイアログボックスがズームアップされ、上記にて選択したガイド星のガイド状況が確認できます。この状態ではまだ「メインCCD素子」での撮影は始まっていません。これはガイド状況がある程度「安定する」までを確認するための配慮で、ガイド状況がが安定してきた時点を見測らってから「開始」ボタンをクリックします。
解説
すると上記の様に、ここではじめて「メインCCD素子」での露出が開始され、以後「ガイディング」を継続しながら「メインCCD素子での露光時間」が終了するまでコマンドが実行されます。
解説
AOセルフガイディングの経過のなか、無事にガイディングが継続され撮影が完了しました。後はこの画像を保存する事をお忘れなく。
なお、ダークフレームの処理方法については、
こちら
をご参照下さいませ。
AO
セルフガイド撮影での作例
(H-χ:10分)
撮影データ(H-χ)
撮影システム
鏡筒
:
TMB 115mmF7スーパーEDアポ鏡筒
(直焦点)/
架台:
タカハシ EM200・Temma2Jr.
使用CCDカメラモデル
SBIG製「
ST-4000XCM・ABG
」+「
AO-8・アダプティヴオプティクス
」
露出時間(など)
ワンショット「フル」カラー撮影:
10分×1枚のみ
撮影場所/撮影者
京都府亀岡市/弊社スタッフ(T.坂田)
備考(メモ)
CCDOPSでカラー現像(標準RGB)。レタッチソフトで「レベル調整」処理済み。
コマンドアクセス:
「CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)」
→
「AO」
→
「AOセルフガイド」
コマンドの詳細:
「CCDOPS Ver5.47J」機能一覧取扱い説明書の
「68ページ」に各パラメータについての詳細解説
がございます。
以上にて
「AOセルフガイド」
の解説は終了です。SBIG社ならではの「特殊コマンド」であなたの冷却CCD天文ライフをご満喫下さい!
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