CCDOPS(SBIG社製CCDカメラ標準制御ソフト)機能・クローズアップ
「DDP」コマンド → CCDOPS・Ver5.47Jソフト機能一覧取り説33ページに掲載



DDP(Digital Development Processing)処理とは、、、
デジタル画像(デジタルカメラなど)とアナログ画像(銀塩カメラ)との特徴の差は優劣様々に色々ございますが、なんと言っても「生画像(特別な画像処理を行なっていないオリジナル画像)」での描写程度の違いが挙げられます。これは平たく言えば、「連続的な露出時にも感度低下が起こらないデジタルカメラ」に対し、「ある一定の露光時間が過ぎると感度の低下が始まる銀塩カメラ」との描写結果であり、どちらが優位であると言う事は有りませんが「銀塩カメラ」ではこれらの感度低下があるからこそ、デジタルカメラのような「白とび」が起こりにくいと言えるかの知れません。それだけに「高感度で低下が起こならいデジタルカメラ」で撮影した画像では、「描写階調の豊かなアナログ(=階調無限大)」のような描写表示は不可能なのでしょうか?

そんな時にこの
「DDP」を使えば、大変容易にそして効果的に「アナログのような豊富な階調の現像」を画像に処理できます。

 なお、この「DDP」処理は、我らが日本のCCDカメラ先駆者の「岡野 邦彦さん」が開発され、SBIG社にご提供された
「驚くべき効果」の画像処理です!

 それでは、その驚きの効果をどうぞご覧下さい。


対応機種: 

SBIG社製冷却CCDカメラで撮影され、CCDOPSソフトウエアで展開出来る画像の全て。

必要パーツ: 


準備が必要なもの: 

上記にて取得された画像を同上ソフトウエアで展開。ダークフレーム処理等を完了したもの)



それでは実際の操作について触れてゆきましょう!


↓ 画像を開きます ↓


↑ 撮影された「生画像」:M13(STL-1001Eで60秒露光) ↑

解説

まずは撮影された「生画像(画像処理やコントラスト調整等をおこなっていないオリジナル画像)」を画面に展開します。


↓ コントラスト調整を行ないます ↓



解説

コントラスト調整」の結果、極度の白とびと背景の不均一性(周辺減光など)もかなり改善されましたが、肝心の対象の中心部が「デジタル画像」特有の階調表現となっています。


↓ そして、いよいよ処理開始です ↓



解説

上記の通りに画像処理コマンドを実行します。(「ユティリティ」→「画像フィルター」→「DDP」)


↓ すると、、、 ↓


DDP」処理での作例(M13:1分


解説

さて、完成です。どうでしょうか。この「DDP」画像処理の威力は。集光された光量のお陰で中心部の描写程度があまり良くなかった画像が、上記のように「そこに存在するはずの恒星達が一粒一粒に分解」されましたね。これが「DDP」処理の威力です!


撮影データ(M13)
 撮影システム  鏡筒:セレストロン「C9 1/4」鏡筒/ 架台:タカハシ製「EM-200Temma2Jr」
 使用CCDカメラモデル  STL-1001E・NABG+オリジナル「望遠レンズアダプター(EOS)」でTマウント接続。
 露出時間  1分通常撮影:1枚のスナップ撮影
 撮影地/撮影者  京都市・弊社バルコニー/SBIGジャパン(国際光器):T.坂田
 仕上げ処理  CCDOPSソフトウエアにて「背景/レンジ」調整+DDP処理済み(当ページ紹介内容


さて、如何でございましょうか?このSBIG社製冷却CCDカメラ専用の純正制御ソフトウエア「CCDOPS・日本語版」はただ単純な「制御ソフト」では留まらず、その取得された画像に対しての「処理」や「分析」等を助ける事ができる数々のコマンドを収録しています。(詳しくはお手元の「CCDOPS 機能一覧取扱い説明書」をご参照下さいませ。)



コマンドアクセス:
「CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)」「ユーティリティ」「画像フィルター」「DDP」
コマンドの詳細:
「CCDOPS Ver5.47J」機能一覧取扱い説明書の「33ページ」に各パラメータについての解説がございます。





SBIG社製品日本輸入総代理店
SBIGJapan(国際光器/株式会社マゼラン)



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