CCDOPSクローズアップ！「望遠鏡操作」！

望遠鏡操作(Move Telescope)とは、、、

SBIG社製冷却CCDカメラを使って「キャリブレート」を行なう際、更にその後に「オートガイド」を行なうためには、お使いのモータードライブシステムとCCDカメラにおいて、当然ながら各種必要なケーブルが正しくコネクション（接続）なされていなければなりません。

これらの確認には、例えばご利用になられている各種接続ケーブルのピンアサイン（配線）をテスター等でチェックする事が有効となりますが、その他に「ソフトウエアから正しくリレー出力の指令が出されているか」等の通常では目に見えない部分までの確認は困難を極めます。

そこで、これより以下では上記の「ケーブルのピンアサイン」の確認を含め、目には見えない「ソフトウエアからの指令」までを一括に、そして非常に容易にご確認頂ける方法（コマンド）をご紹介致します。それが当ページの「望遠鏡操作」コマンドです。

「キャリブレートがなかなかうまく行かない」場合や「接続ケーブルに異常はないか？」など、そのようなご不安なお気持ちに少しでもお役に立てますようにこのページをアップロード致しました。

このページの内容をフルにご活用頂き、現状の早期解消少に、また不要なトラブルを未然に防ぐためにもどうぞご活用下さいませ。

対応機種：　

「ST-4」「ST-V」「SG-4」他を除く、全てのCCDカメラ機種。
　※2012年2月現在、ST-8300/ST-X/ST-iシリーズは英語版での対応となります。
　（コマンドの配置／系列は英語版でも下記と同様です。）

必要パーツ：　

上記各種「CCDカメラ」一式・CCDOPSソフトウエア（Ver5.47J）・リレー接続ケーブル（各種一式）

準備が必要なもの：　

各種CCDカメラのセットアップ（パソコンへの通信確立、温度設定など撮影準備のすべて）・オートガイド用ケーブルの接続・望遠鏡のセットアップ（全般）などなど

それでは実際の操作方法について触れてゆきましょう！

↓　まずは以下のコマンドを実行します　↓

↓　すると　↓

リレー：　

接続のリレー（オートガイド）ケーブルを通じて動作させる軸方向を指定します。（計4方向。）より具体的な解説につきましては、CCDカメラに付属の「CCDOPS機能一覧取扱説明書」の57ページをご参照下さい。

駆動時間：　

望遠鏡の動作のためのモーター動作時間を設定。入力単位は「秒」です。

解説

上記の場合ですと、X軸方向の「正回転方向」に「5秒間」のリレースイッチング（ソフトウエアからの指令）を行ないます。この時には、リレースイッチングの状況を確認しやすくするために、お手元のモータードライブの「倍速（レート）」を最高値に設定する事をオススメします。また、この最高値が「数十倍程度未満」ですと、動作している動きが見取れない可能性もございますので、この際には望遠鏡鏡筒に高倍率のアイピース等を取り付け、地上の景色を視野に導入されたうえで作業を行なって頂く方法もございます。

以上にて「望遠鏡駆動」の解説は終了です。SBIG社ならではの「特殊コマンド」であなたの冷却CCD天文ライフをご満喫下さい！

「望遠鏡駆動コマンドのご利用方法・ポイント」

ポイント1：このコマンドにより、現在ご接続されている全てのシステム（架台のモータードライブ／CCDカメラ
／接続ケーブル／ソフトウエア）のリレースイッチング状況が一括してご確認頂けます。

ポイント2：当コマンドはプログラム上、「キャリブレート」や「オートガイド」等の全てのリレースイッチング
指令に直結しています。例えばソフトウエアの一部に致命的なバグ等が存在※しない限り、
このコマンドの正常動作には確定的な根拠がございます。
つまり、ソフトウエアからの指令は正常である確証がこの作業において証明されます。

ポイント3：例えば弊社取扱いの「リレーアダプターボックス（RAB）」の動作確認用としてもこのコマンドが有
効です。正しく動作がなされますと、リレーアダプターボックス本体よりスイッチング音（カチカチ音）
が発せられます（1方向計2回）。これを4方向でお試し頂きますと、全ての動作確認が行なえます。

ポイント4：もしもこれらの作業にて不具合が発見された場合には、各箇所のケーブルのコネクターの接触不良等も
原因の多くである場合がございます。いづれに致しましても、このような場合にはその作業結果を
ご用意頂きまして以下よりお問い合わせ下さいませ。その後のご相談／ご指示を申し上げます。

以上、更なる詳細につきましては、CCDカメラに付属の各取扱説明書をご熟読下さいますようお願い致します。

以上、ご質問等がございましたら、下記より専属のスタッフまでお気軽にご相談下さい。

（※弊社では上記のようなバグ等がなきよう最良の状態にてソフトウエアをご提供致しております。どうぞご安心下さい。）

コマンドアクセス：
「CCDOPSソフトウエア（Ver5.47J）」→「トラック＆アキュミレート」→「望遠鏡操作」

コマンドの詳細：
「CCDOPS Ver5.47J」機能一覧取扱い説明書の「57ページ」に各パラメータについての詳細解説がございます。