CCDOPS(SBIG社製CCDカメラ標準制御ソフト)機能・クローズアップ
「行/列間補正」コマンド → CCDOPS・Ver5.47Jソフト機能一覧取り説35ページに掲載


↓ 「A」のような「白線(または黒線)」が発生した場合、以下の処理をお試し下さい ↓
(※白くなるか黒くなるかはレベルの違いのみで、どちらの再現も可能性として考えられます。)


ご注意: 
当コマンド処理は「ダークフレーム減算」や「フラットフィールド補正」等の各処理を終えた「ライトフレーム画像」にお使い下さい。「ダークフレーム画像」単体や「加算平均後のダークフレーム画像」「フラットフィールド画像」、更には「ダークフレーム画像」を減算していない「ライトフレーム画像」等には処理を行なわないで下さい。効果的に処理が行なわれなかったり画像の整合性が損なわれる可能性がございます。


なお、当解説内容を視覚的にご理解頂きやすいように、以下では「ダークフレーム画像」を使用しています。





処理コマンド
その詳細
「表示」「十字線カーソルを表示」
※「A」の白線の分布位置(XY座標位置)を調べます

解説

上記画面はこの「白/黒線」の表示程度を強める為に「冷却なし」で「ダークフレーム」を撮影しています。通常のご利用範囲にてこれだけの線が表現される事は極々稀な現象です。それに通常は「ライトフレーム」から「ダークフレーム」を減算する訳ですし、この時点でほとんどの線は減算補正され、画面には描写されません。
ちなみに今回の「白線」の場合、そのほとんどが同線最上部、もしくは上方向に数ピクセル離れたところにレベルの高い「ホットピクセル(当画像では、X:Y=673:199に24453輝度のもの)」があり、
「十字線カーソルを表示」コマンドでその分布位置等を把握することが出来ます。


↓ 次に以下のコマンドを実行します ↓

処理コマンド
その詳細
「ユーティリティ」「画像フィルター」「行/列間補正」
※「A」の補正処理を実行します



解説

上記ダイアログは「行/列間補正」コマンドを実行した時の様子です。(行=Y列=Xの各座標位置に対応。)


すると  ↓ ↓ ↓



解説

この「行/列間補正」コマンドではこのように、同列(X座標の場合)に及ぶ縦線全域を効果的に補正することが可能で、その要因となった「ホットピクセル(黒線の場合はクールピクセル)」以外の列内のピクセルの全ての各画素データを救出します。
この処理では
画像描写的にも、また高い精度で補正後の各画素のデータも救出する事が可能な非常に有用性の高い画像処フィルターコマンドです。ぜひご活用下さいませ。


更に同じ容量で他箇所も処理すると ↓



解説

以上の事を他の画素列にも同じ要領で適用してゆくことで上記のようになります。(相当に画面描写が改善されました!
なお、上記
「B」は比較的軽度(最上記「A」に比較して)の一般的なホットピクセルです。(→ この補正行程についてはこちらよりご参照下さい。)




コマンドアクセス:
「CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)」「ユーティリティ」「画像フィルター」「行/列間補正」
「CCDOPSソフトウエア(Ver5.47J)」「表示」「十字カーソルを表示」
コマンドの詳細:
「CCDOPS Ver5.47J」機能一覧取扱い説明書の「35ページ」に各パラメータについての解説がございます。



さて、如何でございましょうか?このSBIG社製冷却CCDカメラ専用の純正制御ソフトウエア「CCDOPS・日本語版」はただ単純な「制御ソフト」では留まらず、その取得された画像に対しての「処理」や「分析」等を助ける事ができる数々のコマンドを収録しています。(詳しくはお手元の「CCDOPS 機能一覧取扱い説明書」をご参照下さいませ。)


以上にて「行/列間補正」の解説は終了です。(最後までご覧くださいましてありがとうございました!)




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SBIGJapan(国際光器/株式会社マゼラン)



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