冷却ビデオCCDカメラ SBIG STV

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世界で唯一の冷却ビデオCCDカメラ&最新21世紀オートガイダー


最終アップロード日:2006年6月16日
(内容の一部には実際とは違なる箇所が存在する場合がございます。予めご了承の上、旧製品情報としてどうぞお役立て下さいませ。)


6月16日現在、STVは完売となりました(そして、メーカー在庫なし)
多数のご注文にSBIG社及び弊社共々、心より御礼申し上げます!
誠に有り難うございました!

ご安心下さい!:
現在までの同CCDカメラユーザー様につきましては、引き続き、SBIG社にてアフターサポート全般を誠意継続させて頂きます!どうぞご安心下さいませ。これまでの変わらぬご愛用をよろしくお願い致します!!




STV冷却ビデオCCDカメラ/オートガイダーの標準仕様は、STV CPU本体(5インチLCDモニター付き)、CCDッヘッド、映像録画用ビデオケーブル、映像転送/遠隔操作用シリアルケーブル、LX-200用リレーケーブル、CD-ROM配付のSTVREMOTE制御ソフトウエア、英文および日本語マニュアル。オプションの「CFW-STV」カラーフィルター・ホイールも用意しております(STV+CFW-STVのプリーセットも可能)。CFW-STVご注文の際は、他SBIG制御用CCDOPSも付属(尚、ケースは付属しておりません)




STVはまったく新しいコンセプトのビデオイメージングおよびオートガイディングを実現するカメラです。STVは、従来のビデオ技術と冷却蓄積できるデジタルCCDカメラ技術を組み合わせたハイブリッド設計です。その結果、従来のビデオカメラに比べてずっと暗い天体も録画できる冷却蓄積可能なデジタルビデオカメラとなりました。また、冷却蓄積できるCCDカメラの性能をビデオカメラのように望遠鏡で簡単に操作できます。

現在の天体用CCDカメラは、CCD素子を使い、暗電流(ダークノイズ)を抑えるため冷却をして、電子素子は1回最大1時間の露光ができるように設計されています。この技術によって、アマチュア天文家が一般の撮影サイトで20等級以上の星を撮影できる極めて感度のよいカメラができました。ただ、CCDイメージングはビデオカメラを使用するほど簡単ではありません。CCDカメラを制御し、画像を保存するには、望遠鏡を何らかのコンピュータに接続する必要がありました。この少し余分な装置と電源コードなどが必要なため、CCDイメージングが煩わしいと思われる方もおられるかもしれません。それもSTVではこの問題はもうなくなり、オートガイダーやイメージングカメラとして使用するのに、余分なコンピュータは必要なくなります。







STVとは?


STVにCFW-STVのRGBフィルターにて
撮影/カラー合成された
M57:SBIG社提供
ビデオカメラは一般的によく使用されておりますが、近年では、このビデオカメラを天体の撮影に利用する方法が人気を博しております。望遠鏡のアイピースにビデオカメラを取り付け、TVモニターで結果を見るというアイデアは想像しただけでワクワクします。それができれば、友人や家族と一緒に簡単に夜空を見ることができます。楽しく観測でき、画像をビデオテープに録画できます。ただ、ビデオ天体観測の1つの限界は、口径20cmの望遠鏡で、「微光」ビデオカメラを使っても、9等級または10等級より暗い星雲、系外銀河、星を捕捉できないということです。

現在の天体用CCDカメラは、CCD素子を冷却し、カメラを何分も露光するよう設計することによって、ビデオ天体観測の多くの限界を克服しました。ただ、ビデオカメラは、暗い天体を録画できなくても比較的使いやすいので、アマチュア天文家には依然として人気のあるアクセサリーです。通常のビデオカメラの限界は、一般的なビデオフォーマットのためです。ビデオカメラは通常、1/30秒以上露光できません。できたとしても、通常のビデオカメラで使用するCCD素子は冷却されません。

長時間露光によって蓄積される暗電流によって、ノイズの入った見にくい画像となります。現在のところ、通常のビデオカメラの感度を上げる唯一の方法は、カメラと望遠鏡の間にナイトビジョンスコープを取り付けることです。これで少しは改善されますが、画像は通常粗く、解像度が低くなります。そのため、アマチュアビデオ天文家は、月や惑星など明るい天体を撮影する事しか出来ませんでした。この状況は、STVで解決できます。


冷却されているCCD素子を使用し、すべての新しい電子素子をデジタルシグナルプロセサー(DSP)の周りに配置することで、従来のビデオフォーマットで冷却蓄積できる天体CCDカメラの性能を達成することができました。これは、1/1000秒〜600秒の露光が可能です。ビデオ出力は、内蔵LCDディスプレーや外部ビデオモニターに表示できます

STVを使用すれば、口径20cmのシュミカセで1秒露光して14等級の星を、60秒で18等級の星を捕捉できると推定しています。 通常の微光ビデオで捕捉できない天体も、STVを使用すれば簡単に捕捉できます。球状星団、星雲、系外銀河を簡単にビデオモニターに表示し、ビデオテープに録画したり、デジタル画像ファイルとして取り込むことができます。

暗い天体を撮るには、天体が見えるまでSTV本体の露光時間を調整するノブを廻すことにより、露光時間を長くし、目的天体が表示されたら、ボタンを押せばその画像を画像ファイルとして保存することができます。




STVにCFW-STVのRGBフィルターにて
撮影/カラー合成された
M27:SBIG社提供



動作方法:


STVにCFW-STVのRGBフィルターにて
撮影/カラー合成された
M13:SBIG社提供
STVは、従来のビデオカメラのように動作しますが、重要な相違がいくつかあります。STVは、カメラヘッドと制御CPUからなります。カメラヘッドには、CCDチップ、一部の電子素子、ペルチエ冷却装置が搭載されています。CCDヘッドは15フィートのケーブルで制御CPUに接続します。制御CPUには12VDCが必要です。カメラヘッドには31.7mmサイズのノーズピースが付いており、31.7mmサイズ接眼部と対応します。

STVは、主望遠鏡のアイピースの代わりに、または、ファインダー望遠鏡の「電子アイピース」として使用できます。オートガイダーとして使用する場合、STVヘッドは、ガイド鏡また、オフアキスガイダーの接眼部に入れて、十字付きガイドアイピースの代わりに使用することもできます。STVは前バージョンのST-4オートガイダーに比べ、30倍感度が高いので、主鏡筒でオフアキスガイダーを通して適切なガイド星を簡単に見つけることができるでしょう。

STVを操作するのに、ホストコンピューターや外部モニターは必要なく、オートガイダーとして使用する場合、内蔵5インチ型LCDディスプレーで星を見ながら焦点を簡単に合わせることができます。STVには、2行24文字アルファヌメリックディスプレーがあり、カメラをスタンドアローンオートガイダーとして操作するために必要なすべての情報が表示されます。この構成で、旧ST-4と同様に動作しますが、表示の読み取りが簡単にできるので、オートガイディング作業やトラブルシューティングが大幅に扱い易くなりました。


STVでできること

デジタル冷却CCDビデオカメラ:STVはデジタルビデオ画像を撮り、それを内蔵5インチ型LCDディスプレーや他のビデオモニターに表示します。「インティグレート(直積)」とは、1/30秒よりはるかに長い露光時間で撮影できるということです。画像はビデオデッキ等を経由してテープに録画可能です。ビデオディスプレーの更新頻度は選択したイメージングモードと露光時間によって異なります。たとえば、1秒より長い露光時間を選択すると、露光が完了するまでディスプレーは更新されません。新しい画像で置き換わるまで、前のフレームがビデオディスプレーに表示されたままとなります。たとえば、1/1000秒位のような短い露光時間の場合、1秒に最大16フレーム位の頻度でディスプレーが更新されます。




STVにて撮影(馬頭星雲)


冷却CCDカメラとして

STVは、デジタルカメラと同じように、デジタルビデオ出力に加え、デジタル画像を撮影し内蔵メモリに保存します。保存された画像は後でコンピュータにダウンロードできます。STV操作中にコンピュータに専用付属ケーブルで接続すれば、STV制御CPUのボタンを押すだけで、デジタル画像をコンピュータにダウンロードできます。画像がコンピュータに転送されたら、CCDOPSソフトウェアで画像を表示、処理したり、TIFFなどよく使われる画像ファイルフォーマットに取り込めば、他社画像処理ソフトウェアのでで使用することもできます。

オートガイダーとして

STVはまた、優れたオートガイダーでもあります。1991年にST4を導入して以来、オートガイディングに関して学んだすべての技術をSTVに組み込んでいます。STVはコンピュータを必要としないスタンドアローンオートガイダーなので、旧ST-4に比べて、数等級暗い星を捕捉できます。

電子ファインダーとして

すでに天体用CCDカメラをお持ちで、アイピースで見るには暗すぎて、チップ上に天体を配置することが難しい場合は、STVが「電子ファインダー」として活躍できます。STVをファイダーの接眼部に挿入すれば、一般星図に匹敵する最微等級の実視野を表示できます。また、目的天体がLCDモニター上に表示されるまで、露光時間を長くすることができます。そのため、主イメージングCCDカメラのチップ上に目で見えない暗い天体を探索し、センタリングなどを行う必要をなくすることもできます。

シーイングモニターとして

STVは、2/10秒毎にイメージングした星のFWHM (Full Width Half Maximum)の関数として、シーイング状況を示すグラフをビデオディスプレーに作成します。

赤道儀追尾モニターとして

STVは、望遠鏡ドライブがリアルタイムで動作している時に、追尾エラーを赤経と赤緯別々で示すグラフをビデオディスプレーに作成します。




STV Remote(For Windows)」ソフトウェア



本体の様子




ソフトの様子

STV本体のCPUとSTVREMOTEによるコンピュータモニター上に仮想STVのCPUです。マウスクリックで仮想CPUのボタンを押せば、遠隔操作できます。STVをコンピューターとリンクするための専用シリアルケーブルは標準装備です(注:ご使用のコンピューターにシリアルポートが必要です。シリアルポートがない場合は、お使いのパソコン専用の「ポートリプリケーター」「ドッキングステーション」等を併用することによって、シリアルのないコンピューターでもSTVREMOTEが使用可能となる場合もございます。なお、上記2製品の詳細につきましては、お近くのパソコンショップ等にお問い合わせ下さい。)


コンピュータを使用してSTVの遠隔操作することもできます。画像をコンピュータに転送したり、STVを遠隔で制御したりするには、付属のシリアルケーブルをSTVの「シリアルI/O」RS232ポートとコンピュータの「COM1」または「COM2」シリアルポートに接続します。「STVREMOTE」ソフトウェアは、すべてのSTVに搭載され、このソフトウェアによって、コンピュータモニター上に仮想STVが作成されます。コンピュータ画面上の対応するボタンをクリックして、事実上すべてのSTVの機能を再現し、コンピュータのキーボードで制御することができます。

STVの内蔵メモリに保存されている画像は、「STVREMOTE」ソフトウェアを使用してコンピュータにダウンロードできます。ダウンロードすると、画像を仮想STVの画面に表示したり、さまざまなフォーマットで保存して、CCDOPS(付属)など他のソフトウェアプログラムで表示することができます。




お薦めのオプションパーツ 

内蔵型カラーフィルタホイール「CFW-STV」

STVは、カラーフィルターホイールCFW-STV対応になりました!オプションの内蔵カラーフィルタホイールCFW-STVによって、他のCCDカメラと同様なRGBやLRGBカラー画像の天体撮影できます!この高品質カラーフィルタホイールには、必要なフィルターがすべて含まれており、STV CCDヘッドに収まります。取得済みのRGB映像は、付属のCCDOPSソフトウアで合成をし、カラー映像に転換する事が可能です。(注:STVでのカラー撮影は、ワンショットカラーではございません。ソフトウエア上でRGBそれぞれの映像合成は必要です。詳しくは、こちらまでご連絡下さい。




レデューサーファインダー「ミニファインダー」

このアクセサリーを使用することを強くお薦めします。これは、セット内の延長筒と合わせて、STVヘッドに接続することで(
右写真ご参照)、広視野小型望遠鏡として活用できます。


 → ミニファインダーシステムはこちら







レデューサーレンズとして利用する

また、このミニファインダーシステムの対物レンズのみを利用する事で、専用のレデューサーレンズに早変わりします。


この構成で、STVは、約2.7度2の実視野を持つ、レンズを装備した極めて感度の高い「電子ファインダー」となります。この構成で、eFinderレンズを通して3秒露光すると、ユラノメトリア星図内の星をどれでも見ることができます。

さらに、この構成でSTVはオートガイドとして活用でき、1秒角以下の高精度でガイディングをしますので、個別のガイド鏡は必要なく、とても便利な機能となっています。

尚、eFINDERセットの標準セットで、上記1&2の両方がご希望に応じて、ご利用になれます。






システム構成

STVは、CCDヘッドと制御用のコントロールボックスで構成され、CCDヘッドにはCCD素子及び電子基盤とペルチェ冷却装置からなります。CCDヘッドは、長さ2.5メートルの専用ケーブルでCPUコントロールボックスと接続されます。動作電圧はDC12Vです。CCDヘッドには「アメリカンサイズ」31.7mmスリーブが付属しており、このスリーブを望遠鏡の接眼部に差し込みます。

STVは素晴らしいオートガイディング性能を持っています。まず、CCDヘッドのスリーブ部をガイド鏡やオフアキスガイダーの接眼部に挿入し、ガイドアイピースの代りとして使用できます。なお、STVは同社ST4と比べ、およそ30倍の感度を誇り、ガイド星の導入が容易になります。


STVは、ご希望に応じて、コンピューター及び外部モニターといつでも簡単接続できます


STVを制御するにあたり、コンピューターやテレビモニター等は必要と致しません。オートガイディング時にもイメージング時にも、CPU上の5インチLCDモニターで。目的天体又はガイド星の表示を見ながら、操作をし、天体やガイド星の選択、ピント合わせやキャリブレーションすべてが容易に行なって頂けます。



STV撮影のM13モノクロ画像



STVを実際使用すれば?

STVはオートガイダーであり、長時間露光可能なデジタルビデオオカメラです!


オートガイダーとして...(推定露出時間:数秒程度)


 STVはオートガイダーとして強いコンセプトを持って開発されました。今回SBIG技術スタッフは、10年前にST4を開発し、世界中のお客様へ届けてきました。その中で新たに得たオートガイド装置としての膨大な量の『ノウハウ』をSTVにも数多く導入することに成功しました。

当初の構想を遥かに超越しえたSTVは、最新技術採用でST4ですら感知できないガイド星ですら感知し、ガイド星と成り得ることの可能な『超高感度の目』と『最新のインターフェイス』を有した21世紀型とも言える最新オートガイダーです。



 STVは、スタンドアローン(制御機器が不要)のオートガイダー/ビデオカメラです。STVに取り込まれた画像は、パネル上の5インチモニターに表示され、その映像は付属のビデオケーブルで、テレビなどの外部モニターでも同時表示することができますので、グループ観望に最適です。又は、STVのLCDモニターを見ながら、ハンディカムなどで録画も同時に行えます。

パネル上に2行/24文字まで表示可能なアルファヌメリック・ディスプレイ(赤文字/黒地)では、コンピューターなしでSTVの各メニュー及びモードへのアクセスを可能にします。アルファヌメリック・ディスプレイの表示を『分析モード』に切り替えることにより、画像内の恒星の光電測光や離角などのデータの表示も容易にできます。


 DISPLAYモードは、下記情報を表示します:

a) 取込まれた画像

b) 時間と日付けなどのパラメータ

c) 入力されている望遠鏡の焦点距離及び口径によって計算されるスケールバー

d) 露光・枚数などの撮影状況



長時間露光できるデジタルビデオカメラとして...(推定露出時間:30秒〜600秒)

STVは指定した露出時間での撮影を行い、即座に付属の5インチモニター(ケーブル併用で外部モニターにも)にてリアルタイムで表示します。「長時間露光」というのは、一般的なビデオカメラのシャッタースピード(およそ1/30秒)以上の露光がかけられるということを意味します。取り込まれた画像はビデオデッキなどで録画も可能です。

モニターに写し出される画像の更新速度は、選択された撮影モードと露光時間によります。例えば、STVのセットされている露光時間が1秒以上の場合は、新しい露光時間が終わるまでビデオの更新は行えず、以前取得された画像がそのまま表示されたままとなります。逆に、1/1000秒のような非常に短い露光の場合、更新速度は1秒間に最大16フレームのスピードで更新します。




デジタルカメラとして...(推定露出時間:0.01秒〜数秒)

 STVで取得されるデータはデジタル出力されます。一般デジタルカメラと同様に、画像を本体の内蔵メモリーに保存でき、その保存された画像はコンピューターへ簡単に転送可能です。転送された画像は、CCDOPSやSBIGフォーマットが読めるサードパーティソフトウェアで開いたり、加工したりできます。OS(パソコンの基本になるソフトのこと)を選ばない『TIFF』フォーマットへの変換も可能です。






電子ファインダー:

写真撮影時やCCDカメラで撮像する前の構図確認等に、STVは強力な「電子ファインダー」として役立ちます。STV CCDヘッドをサブ鏡筒などにセットし表示される画像は、各種星図やファインディングチャートに相当する星域を瞬時に表示します。さらに露光時間を延ばすことにより、検索中の天体を簡単に表示させることもできます。この便利な機能は下記の作例からも分かるように、CCD撮影の作業効率を大幅にアップすることは間違いないでしょう。


口径20cm望遠鏡でわずか1秒の露光で姿を見せたM31とM13です。驚くべき撮影能力です。


シーイングモニター:

選択された恒星のFWHMに対するシーイング状況を2/10の間隔でモニター上に表示させることができます。シーイング状況を把握することが、撮影を成功させる秘決の一つです。



赤道儀追尾精度テスト:

ご使用の赤道儀の赤経/赤緯追尾エラー(PEC)の状況をグラフとして表示可能です。(下図参照)




ディスプレーモード:

下記の画像では、STVの色々なディスプレイモードの詳細がわかります。ピント合わせを早めるために、標準またはズーム表示のパーシャルフレームモードを選択できます。このモードにすると、標準のイメージングモードに比べて、更新頻度が約2倍になります。下図外枠はグレーとなっていますが、これはレイアウトによるもので、実際のモニター上では黒色になります。また、撮影中の日時等の情報は画像の外周部に表示され、画像ファイルのヘッダーへは登録はされますが、画像には表示されません(フォーカスまたは分析モード



広視野「WIDE」ディスプレーモード

656 x 480画素のフルアレーが、 3x3ビニングをして表示されるので、チップの全視野がLCDモニターに表示されます。日時が画像領域外側のビデオフレーム右下隅に表示されます。





標準「NORMAL」ディスプレーモード

チップの640 x 400の部分が2x2ビニングをして表示されるので、画像の全幅がLCDモニターの幅に収まります。日時が画像領域外側のビデオフレーム右下隅に表示されます。





ズーム「ZOOM」ディスプレーモード

CCD素子の中央の320 x 200の部分がビニングなしで表示されるので、画像の幅がビデオモニターの幅に収まります。日時が画像領域外側のビデオフレーム右下隅に表示されます。





独自のイメージングモードに、グリド「GRID」ディスプレー

このモードでは、6本の水平および垂直線のビデオオーバーレイによって、9つの十字が作成され、STVを手動でガイディングする場合にガイド星をビジュアルに配置できます。日時が画像領域外側のビデオフレーム右下隅に表示されます。





分析「ANALYSIS」モード

このモードでは、右図の様に十字線のX/Yの座標値、その画素に対するの情報、更には平均値などの幾種類かの情報が表示され、ビデオモニター上の移動可能な大きな十字は、STVの2つの回転ダイアルでそれぞれの位置を移動します。十字を画像の任意の場所に置いてSTV本体上の「SELECT」ボタンを押します。最初の選択でバックグラウンドが測定され、自動的にその場所が小さなボックスで印付けされます。それから、ダイルを廻して、十字を異なる星に移動したり別の場所に移動すると、デジタルディスプレーに自動的に十字の下の星の等級が表示されます。「SELECT」ボタンをもう一度押すと、この2番目の場所が小さな十字で印付けされます。十字を3番目の場所に移動すると、自動的にSTVのディスプレーに前の星(又は小さな十字で印付けられた場所)との離角が秒角で表示されます。上述のディスプレーモードの他に、STVには複数の分析モードがあり、シーイング、ピリオディックエラー、ガイド精度を測定できます。
STVをいつも自由自在に使っていただけるため、露出時間は各種コマンド実行中でも設定可能です。ピント合わせなどの作業を効率良く行なえるようになっております。




その他の使い方

STV専用「電子ファインダー」の必要性:

この「電子ファインダー」は、口径25mm/F4の望遠鏡として利用する事ができ、ガイド望遠鏡や広視野望遠レンズに置き換え使用頂けます。(下図参照)

電子ファインダーをSTVのCCDヘッドにねじ込むだけで、約2.7°もの視野をイメージングできるようになります。この組み合わせでは、あの有名なユラノメトリア星図に掲載されたいるデータ(極限等級9.5等)に致しましては、わずか3秒程度の露光で写し出すことが可能です。

また、下図のように、オートガイダーとしてご使用頂く場合にも大変有効で、別のガイドスコープなどを備える必要はなくなります。

更には、このセットにあるレンズを使用することにより、0.63倍の専用レデューサーとしてもお使い頂けるようになります。(付属の延長筒と併用でMAX0.375倍まで焦点距離を短縮可能です。)


STVは天体用CCDカメラのパイオニアである米国SBIG社が自信を持って世界中に送り出す、最新鋭のハイテク装置です。アマチュア天文市場初の冷却蓄積できるビデオCCDカメラおよびオートガイダーのSTVの標準装備には、ペルチエ空冷却されたCCDヘッド(Tネジ対応。そして、1/4インチカメラ三脚取り付け穴付き)、内蔵5インチ型LCDビデオディスプレー、取り外し可能な31.7mmノーズピース、アルファヌメリックディスプレー付き制御CPU、ワニ口クリップ付きの12VDC電源ケーブル、月など明るい天体画像を減光する内蔵減光フィルターが含まれています。ありとあらゆる先進機能を有し、貴方の最良のパートナーとなること間違いありません!


STV各種機能詳細

 完全スタンドアローン単独使用可(コンピューター不要)
  
- 標準NTSCビデオイメージング可
  - 映像は付属の5インチモニター又は任意の外部モニターで表示可
  - オートガイディング可(以前のST4より約30倍の感動あり)
  - 内蔵メモリで映像保存可


 コントロールパネル:
  - 11ボタンキーボードと設定切り替え用回転スッチx2ケ
  -2行/24文字LEDアフラヌメリックディスプレー
  - 5 インチ液晶モニター


 映像フォーマット:
  - 一般テレビやビデオと接続可
  - コンピューターへのデジタル映像転送用RS232出力


 フォーカスモード:
  
- サブフレーム表示、ズーム表示も可


 イメージングモード:
  - 露光時間0.001〜600あで調整可
  - フルフレーム及びズーム表示可
  - ワンショット又は自動更新表示切り替え可
  - トラッカム(自動蓄積)モードあり(特許取得済み)


 モニターモード:
  
- 大気のシーイング状況の測定可能
  - 赤道儀のピリオディックエラー測定可能


 十字表示モード:
  - 表示明るさとコントオラス調整可
  - 恒星高度測定可能
  - 恒星離隔測定可能


 トラッキングモード:
  - ガイド星は自動又は手動で取得可
  - 赤道儀は:現在位置/前回位置/表示された位置へガイドさせること可
  - カーサル又は指定された恒星をガイド星に指定できます
  - トラッキングの絶対の精度を 0.1〜2.0までの設定で調整可


 ファイルモード:
  - 映像の表示
  - 映像をメモリーへ保存
  - 表示中の映像をダウンロード
  - メモリー在中全映像をダンロード
  - 表示中の映像を削除
  - メモリー在中全映像を削除


 キャリブレートモイード:
  - キャリブレート用ガイド星は自動又は手動で選択可
  - キャリブレート露光 0.01〜 99.9秒まで調整可
  - キャリブレート移動は、一部のみ又は全体を一度の切り替え可
  - キャリブレート時間 0.1 9.99秒まで調節可
  - アクティブリレー: X 及び Y, X のみ, Y のみの指定可能
  - キャリブレーション結果はグラフィカルで表示可


 セットアップモード:
  - 時間/日付け設定
  - モニター上のグリッド表示
  - ナイトビジョンをon又はoffにできます
  - モニターの表示をon又はoffにできます
  - 単位を inch又はcmで切り替え可
  - 望遠鏡焦点距離入力可
  -望遠鏡口径入力可
  - 望遠鏡タイプ(反射又は屈折)を入力可
  - 複数の観測地のIDナンバーを入力可 (1~155まで)
  - ビデオテストパターン1表示 (ボックス)
  - * ビデオテストパターン2表示 (グレースケール、0〜maxまで)
  - ダークバランスのビデオオフセット調節可


 オプションコマンドモード:
  - セルフテスト
  - シャッターをあける
  - シャッターを閉じる
  - シャッターを回転する
  - CCDチップ温度表示
  - 映像ノイス測定 (アベレージ及びRMSノイズ)


 ビデオ出力:
  - NTSC- 水平525線/720画素/ 線にて
  - PAL 表示切り替え可


 CCDチップ:
  
- Texas Instruments社 TC-237H
  - 高感度フレームトランスファー (電子シャター) CCD
  - 656 x 480画素アレー / 画素面積7.4 x 7.4μ


 映像表示モード:
  - Normal = 640 x 480/2x2ビニング使用
  - Wide = 656 x 480 /3x3ビニング使用
  - Zoom = 320 x 200 /1x1ビニング使用


 映像ビット数:
  - 1x1ビニングモードで10ビット
  - 他ビニングモード及びトラッカムモードは16ビットまで


 CPU 重量:
  
-1.8kg(5インチ液晶モニター付き)


 CCDヘッド重量
  - 約0.4kg


 CCDヘッド寸法
  - 8.3 x 4.4 cm


 CPU寸法:
  
- 29.5 x 23.7 x 6.7 cm

STVスペック一覧
 CCDチップ  米国TI社 TC237H(656 ×480/314,880 画素、6.9 ×4.6mm )
 冷 却  一段空冷ペルチェ装置(自動温度設定)
 シャッター  回転式機械式シャッター内蔵
 減光フィルター  減光フィルター内蔵
 映像出力方式  5"LCDモニター/アナログビデオ出力/RS232(パソコン)
 露光時間  1/100 秒〜600 秒まで設定可
 モニターリフレッシュ速度  最大 1/10 秒
 内蔵メモリー  最大14 枚の映像保存可
 遠隔操作  付属の専用ソフト及びRS232 ケーブル併用で、パソコンからの遠隔制御も可能
 モニター  5 インチモノクロLCD液晶モニター内蔵
 ディスプレー  2 行/24 文字表示LED アルファヌメリック・ディスプレイ
 オートガイド接続  オートガイド端子付き(LX200専用接続ケーブル付き)
 基本操 作  本体付属ボタン及びダイヤルで操作
 感 度  口径20cm 使用で1 秒の露光で約14 等級(60 秒で約18等級)
 コントロールボックス寸法  高さ240mm × 幅300mm × 厚み70mm (約 2.5Kg )
 CCD ヘッド寸法  高さ95mm × 幅85mm × 厚み50mm (約 500g )
 CCD ヘッド取り付け方  31.7mm スリーブ及び雄T ネジ付き、三脚取り付け可
 ヘッドケーブル長さ  15フィート(約 2.5 メートル)
 使用電源  12VDC
 消費電流  最大2A
標準付属品

31.7mm スリーブ、12VDC カーバッテリー対応電源ケーブル(ワニ口クリップ付き)、RS232 ケーブル(D-sub9pin)、「STV REMOTE 」STV 専用制御用ソフト、LX200 対応リレーケーブル(オートガイド用)、長さ2.5 メートルビデオケーブル、日本語取扱説明書

オプションパーツ

リレーアダプターボックス(オートガイド接続用)
(¥29,800-)
ミニファインダー/レデューサーレンズ  一式セット
完売!
(¥44,500-)
RGBカラーフィルター付きCFW-STVフィルターホイール
完売!
(¥52,290-)
T → Cアダプター変換リング
¥3,990-
C マウントアダプター(カメラ機種をご指定下さい)
¥6,800-より

STV価格表

STV 標準仕様一式  
完売!
(¥365,400-)
STV + CFW-STVプリーセット 仕様一式
完売!
(¥396,900-)




STVは完売となりました。全国の皆様から数多くの
ご注文下さいまして
誠にありがとうございました!




SBIG社製品日本輸入総代理店
SBIGJapan(国際光器/株式会社マゼラン)



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