「Fr-237 ミニ・ファインダー」

ST5C / STV / ST-237 / 237A / ST-402ME

CCD専用レデューサーレンズ 兼 口径25mm/焦点距離100mmミニガイドスコープ


最終アップロード日:2012年6月29日
(内容の一部には実際とは違なる箇所が存在する場合がございます。予めご了承の上、旧製品情報としてどうぞお役立て下さいませ。)


6月1日現在、FR237は製造中止となりました(そして、メーカー在庫なし)
多数のご注文にSBIG社及び弊社共々、心より御礼申し上げます!
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現在までの同製品のユーザー様につきましては、引き続き、SBIG社にてアフターサポート全般を誠意継続させて頂きます!どうぞご安心下さいませ。これまでの変わらぬご愛用をよろしくお願い致します!!



ミニファインダー(ST-V/ST-5C/ST-237A/402ME用)について


 FR237 ミニ・ファインダー(以下「ミニファインダー」に省略)は、付属の専用延長筒と組み合わせることにより、口径25mmF4の超小型ガイドスコープ光学系として使用可能となり、簡易ガイド鏡や目的の対象がどの位置に存在しているか等の「ファインディング」用途等に大いに役立ちます。

 またこのレンズ部分のみを単独にて使用することで、CCDカメラ専用のレデューサーレンズとしてご利用頂け、その併用する光学系のF値を最大0.375倍まで明るくし、CCDイメージング時の速写性を大幅にアップすることが可能です。

 下記の写真はミニファインダーを構成する各種パーツの詳細です。写真内左側から、「アクロマートレデューサーレンズ本体」「ミニファインダー鏡筒本体」と「レデューサーパワー可変用延長筒」となっております。



ミニファインダー本体


ミニファインダーとして使用する

 各CCDカメラヘッドに付属する31.7mmノーズピースを取り外してミニファインダー本体と交換するだけで接続は完了です。たったこれだけで、ミニファインダーが焦点距離100mmの光学系鏡筒となり、2.7°x 2.0°ものワイドな視野(ST-5Cの場合は1.4° x 2.0°)を誇るガイド鏡となります。このような高感度・広角視野で撮影された映像は、各種星図と実写野との比較材料になもなり、世界的に有名な「ユラノメトリア星図」に掲載されている恒星たちを、わずか3秒たらずの露光で捉える事が可能となります。


ST-5C/237(A)/V/402MEのそれぞれのCCDヘッドには1/4インチのカメラネジ(メス)が付属します。このネジを利用して、容易に追加搭載が可能です。

 ミニファインダーをガイド鏡として使用する場合、概ね1秒角以下のガイド精度(ST-V/237Aの場合)が得られます。(赤道儀の基本性能により前後する場合あり。)また、この組み合せでは視野角が広く取れ、またCCDヘッドの取り付けを一箇所に固定したとしてもほぼ確実に適当なガイド星を捉えることができます。つまり、このミニファインダーシステムの利点は、軽量(700g弱でかつコンパクト設計の全長125mm)なためタワミなどを完全に防ぐことが容易となり、確実に望遠鏡への固定が可能で各種環境/設定等により、最大でガイド鏡の焦点距離の実に20倍もの焦点距離の撮影光学系(2000mm)のガイデイングが可能となる場合もあります。(注:望遠鏡システム/撮影カメラ/極軸セッティング、その他に依存。詳細はお気軽にご相談・お問い合わせ下さい。)

ミニファインダーをCCDカメラに取り付ける

1) まずは「アクロマートレデューサーレンズ」に「レデューサーパワー可変用延長筒」を装着します。取付け順序は上図をご参照下さい。

2)上記にて延長筒を装着したレデューサーレンズを「ミニファインダー鏡筒本体」に取り付けるわけですが、この時、「レデューサーパワー可変用延長筒」が取り付いた末端側をCCD素子側(非望遠鏡側)に位置させ、鏡筒本体に付属の樹脂製ネジにてしっかり固定します。

3)最後にミニファインダー鏡筒セットをCCDカメラヘッドに取り付けるわけですが、本来よりCCDカメラヘッドに標準付属されている「31.7mmスリーブ」をネジを緩め取り外し、このネジ(42mmTネジ)位置に鏡筒セットを交換する形で取付けを行ないます。

                  

ミニファインダーonSTV

装着完了。対物レンズのピント合わせはレデューサーレンズの抜き差しの度合いを利用して行ないます。


レデューサーレンズとして使用する

上記「アクロマートレデューサーレンズ本体」は、ST-V/ST-237(A)/ST-5C/402ME、又はST-4の31.7mm径スリーブの先端にあるフィルターネジに取り付けが可能で、 「レデューサーパワー可変用延長筒」を併用することにより最大0.375倍ものレデューサーパワーを実現できます。下記の表にてレデューサーの倍率変化を示しております。

 仮に、このミニファインダーレデューサーレンズをST-5Cに使用した場合、その実視野は同社製ST6の大型素子面積までに相当し、同じくそのST-5Cに比べ更に約2倍の面積を有するST-V及びST-237(A)と併用することで、20cm/F10の光学系にて捉える事のできる視野面積は16 x 21分角(約336平方分角(F3.75にて))となり、結果、取り込まれた対象の明るさは通常の7倍程度の光度を持ちながら、かつより広視野を同時に実現可能となるわけです。

このように、レデューサーレンズの併用はCCDイメージングを行う際に絶大な効果をもたらします!また、ビデオ出力が可能なST-Vの場合においても、これらの方法は特に有効的となります。

FR237取付け

光学系のF値 レデューサー単独使用(0.585倍)  レデューサー+延長筒併用(0.375倍)
F 14 F8 F5.25
F10 F5.85 F3.75
F6.3 F3.75 お勧め致しません。

 下記の写真は、実際にレデューサーレンズをST-V CCDヘッドに取り付けた様子です。同様にST-4/ST-5C及びST-237(A)/402MEにも取り付け可能です。このレデューサーワークは、スモールフォーマットCCDカメラを大型望遠鏡と組み合わせて撮影する時等に特に大事なポイントです。



Fr237 on ST5C

このM27の映像は、C8鏡筒にST-237AとFr237を使用して
撮影しました。(
RGB各6分露光 x 各6枚合成)



M27 FR237




ミニファインダーレデユーサーレンズの使用効果の一例。(使用機材:ST-5C / C8)
F10(2000mm)の場合

レデューサーなしの2000mm直焦点の5分露光 。さすがにこの拡大率ではM51が画角内に納まりきらず、ガイディングも非常にシビアになります。

写野角:4.0分 x5.4分
M51 at F10
F5(1000mm)の場合

レデューサー併用の1000mm直焦点の5分露光 。画像の信号レベルは上記F10直焦点撮影時のおよそ4倍程度の強度があり、M51のディテールの描写明度も大幅にアップしています。 一つ一つの星像はより小さく引き締まり、画像の解像度が向上しています。

写野角:8.0分 x10.0分
M51 at F5
F4(800mm)の場合

レデューサー+変倍用延長筒併用の800mm直焦点の5分露光 。画像の信号レベルは上記F5よりも更に強く、M51が視野内にすっぽり納まります。また、一つ一つの星像の引き締まり具合も大変良好で、周辺まで大変シャープです。

写野角:9.3分 x12.4分
M51 at F4


品番:0142
ミニファインダー(25mm/F4鏡筒兼0.4倍レデューサー)
※ST-V/ST-5C/ST-237A/
ST-402ME
メーカー製造中止
(最終¥44,500-)



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